施設らしさを排除した外観×人工芝の庭|「家」のようにくつろげる温かみのあるデザイン
見た目の施設らしさを排除した外観は、地域に根付く・普通に暮らすために必要な要素です。土地にもともとあった段差を利用して、道路手前にはウッドデッキや人工芝の庭を作りました。無機質にならないよう随所に気を配り、あたたかで安心できる児童養護施設(グループホーム)を目指しました。
場所 | 神奈川県足柄下郡 |
建物データ | 新築、戸建て、2階建て |
◆施工ポイント
- イベントが楽しめる庭|人工芝を敷いたのびのび遊べる環境
- 雨天や日差しを遮るオーニング
- みんなで一緒に成長|子どもたちが安心して過ごせる、家族のような住まい
- 人が集まるリビング|明るく開放的な空間でコミュニケーションが生まれる
- 明るく大きな窓|窓を開けるとテラスを通って庭へ
- 広々キッチン|食事の準備がしやすく、会話が弾むオープンな場所
- 職員室から見守れる丸い窓|かわいらしいデザインと安全性を兼ね備えた工夫
- リビングと居室をつなぐ廊下|行き来しやすく、交流を生み出す動線設計
- 職員が集まる職員室と面談室|子どもたちを温かく見守る安心の拠点
- プライベートを守る居室|一人ひとりが安心して過ごせる落ち着いた空間
- たっぷり収納できる玄関|子供たちの荷物もすっきり片付く機能的な収納スペース
- 雨の日も安心の浴室|洗濯物が干せる工夫で、天候に左右されない快適な暮らし
- 1階と2階で異なる機能|利用用途によって空間を分けた安心設計
- 複数人で止まれる1室目|最大4つの寝具を敷ける、みんなで過ごせるリビング
- 仕切りドアで柔軟に使える2室目|卒業生が帰ってこれる宿泊スペース
子どもたちのプライベートと職員の運営(見守り)のバランスにこだわった児童養護施設のグループホームを紹介します。
イベントが楽しめる庭|人工芝を敷いたのびのび遊べる環境
土地にもとからあった段差を利用して作ったウッドデッキと人工芝の庭です。段差のある場所に座っておやつを食べたり、イベントをしてみたり使い方は発送次第でいろいろあります。
入居したお子さんはさっそくラジコンカーを人工芝の上で運転していました。水道も通してあるので汚しても安心、夏ならちょっとした水浴びもできそうです。
道路と敷地の境界に柵を立てることで、家の中とも外ともつかない縁側のような、地域とのコミュニケーションをつなげやすい空間を目指しました。
雨天や日差しを遮るオーニング
日差しや雨から守るオーニングを設置しました。これがあることで突然の雨から洗濯物を守る対策や、夏の間外でイベントをするときの直射日光を避けたいときなどに雨や日差しを避けることができます。
オーニングは必要のない時にはしまっておくことができます。
人が集まるリビング|明るく開放的な空間でコミュニケーションが生まれる
玄関入ってすぐの広いリビングです。丸い窓がある右側が職員室、左側がキッチンとなっています。大人も子供もコミュニケーションを取りやすい位置に配置しました。
玄関入ってすぐのリビングを抜けて廊下を進むと個人のお部屋にたどり着きます。必ず外出前と後に顔を合わせる部屋の配置にすることで、子どもたちに「見張っている」と感じさせずに「見守れるよう」になっています。
みんなで一緒に成長|子どもたちが安心して過ごせる、家族のような住まい
みんなで過ごすリビングは部屋の明るさにこだわりました。日の光が自然に入り、明るい状態が保たれています。
ソファを置いたりテレビをみたり、ご飯を食べたり、一緒に遊んだり、みんなで一緒に成長して家族のように安心して過ごせる場所になるように願いをこめて設計しています。
明るく大きな窓|窓を開けるとテラスを通って庭へ
広々キッチン|食事の準備がしやすく、会話が弾むオープンな場所
育ち盛り・食べ盛りの子どもたちのためのキッチンです。職員さんが料理しやすいよう、作業スペースを広くとり、子どもたちの顔をみてコミュニケーションが取れるよう対面キッチンになりました。
また、並んでお手伝いをしたり料理している人の後ろを安全に通れるようにキッチンの後ろの空間も広くとっています。食器なども多くなるため、収納も大容量のものを選びました。
右側の写真はキッチンから見たリビングの様子です。職員さんは、キッチン周りにいる時間が1日の中で一番長いそうです。その場所から子どもたちが長く過ごすだろうリビングの全体を見渡せるようになっています。
職員室から見守れる丸い窓|かわいらしいデザインと安全性を兼ね備えた工夫
職員室の玄関側の壁に丸く壁を設置しました。職員さんが部屋で仕事をしているときに、子どもたちの外出と帰宅が見れるようになっています。
よく見る四角い受付窓にしたくなかったようで、できるだけ無機質にならないよう話し合いを重ね、デザインを調整しました。
「いってきます!」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」。自然とあいさつが生まれる場所になりそうですね。
リビングと居室をつなぐ廊下|行き来しやすく、交流を生み出す動線設計
職員が集まる職員室と面談室|子どもたちを温かく見守る安心の拠点
職員さんが仕事をする職員室と面談室です。引き戸を開けると面談室に入れるようになっています。
職員室・面談室の位置は子どもたちが中を気にしすぎないように、子どもたちの個室のドアとずらして配置しています。
プライベートを守る居室|一人ひとりが安心して過ごせる落ち着いた空間
子どもたちの個室はプライベートを守れるよう落ち着いた空間になっています。過ごしやすいよう、たっぷりしまえる収納スペースも設置しました。
たっぷり収納できる玄関|子供たちの荷物もすっきり片付く機能的な収納スペース
子どもたちの靴がスッキリしまえるよう、収納は大きくとりました。みんなで連れだっての外出の時に混雑しないよう、玄関も広めにとっています。
雨の日も安心の浴室|洗濯物が干せる工夫で、天候に左右されない快適な暮らし
人数が多い分、家事は大変になります。洗濯物の量も多くなるので浴室乾燥を完備しました。朝の時間身支度で混みあってしまうので、洗面台は2つ設置しています。
浴室は鮮やかな青を基調にした清潔感のあるデザインのものを採用しました。成長にあわせて使いやすいようシャワーの高さも変更できるようになっています。
1階と2階で異なる機能|利用用途によって空間を分けた安心設計
1階は児童養護施設のグループホーム、2階はアパートのような作りの居室になっています。1階と2階では利用用途が違うため、入口を分けてそれぞれに干渉しすぎないように設計しています。
2階は、親子で宿泊したい時や、卒園生が帰ってきたときに泊っていきたい時、子どもを一時的に預かるたい時など状況によって幅広く対応できるよう、設備を整えました。
複数人で止まれる1室目|最大4つの寝具を敷ける、みんなで過ごせるリビング
2階の1部屋目は親子で泊まれるよう広めの部屋になっていて、最大4つ布団が敷けるように空間を確保しています。ここで、一日を過ごしてみて様子をみたり、里親さんとお子さんの相性をみたりします。
仕切りドアで柔軟に使える2室目|卒園生が帰ってこれる宿泊スペース
2階の2部屋目は卒園生が帰ってきたときに宿泊できるようマンションのワンルームのような部屋になっています。また、一時的にお預かりするお子さんと泊まるときに職員がすぐ隣に泊って様子を見れるように間仕切りで2部屋にわけて宿直室のように使うこともできます。
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