家の中のつらい段差。負担を軽減/危険を回避する7つの方法

家の中のつらい段差。軽減する7つの方法 コラム

最近「足腰が辛い」「玄関での靴の履き替えや、階段の昇り降りがきつくなってきた」などありませんか?

年を取るごとに訪れる身体能力の低下は、誰しも経験することです。門から玄関までの階段、玄関、部屋と部屋の間の敷居、廊下/階段、トイレ、浴室など家の中には様々な段差が潜んでいます。

昨今では、「できるだけ長く自宅に住みたい」「極力介護の世話になりたくない」など、高齢になっても自立して生活したいと希望する方は年々増えてきました。それに合わせ、家の中をバリアフリー化する工事のニーズも高まっています。

家の中で長く過ごすためにも、段差につまずいてヒヤリとする場面が多くなってきたら、バリアフリー工事の利用のタイミングです。段差を解消することで、転んだり、落下したりする危険を回避することができます。

ここでは、家の中の段差による危険を回避、上り下りの負担を軽減する7つの方法をご紹介します。


株式会社トライアングルでは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します 

バリアフリーリフォームとは家の中を住みやすくする、というでだけではありません。私共は、家の中の障害や不便をなくす事で、よりエネルギッシュに世界と繋がって生活ができることを目標にしております。

「毎日のお出かけが億劫でなくなった!楽しく生活しています」というお声をいただけることが何よりの誇りです。

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1.手すりを設置する(介護保険適応可能)

手摺イメージ

介護保険の住宅改修の中でも圧倒的に多い工事が手すりの設置です。介護保険の住宅改修項目の全体で約75%(※介護保険による住宅改修の実態調査についてhttps://www.jiu.ac.jp/files/user/education/books/pdf/648-27.pdfより)を占めています。

段差のある場所だけでなく、寄りかかったり、立ち座りの補助など幅広いシーンで役に立ち、設置の費用が安い・工事が早いなど取り入れやすいことが支持されている理由のひとつです。

設置にかかる費用は3万円~(手摺1本60cmの場合)。設置する場所の形状や長さ、設置する形、壁の補強が必要かどうかなどで大きく変わってきます。工事期間は内容にもよりますが、半日〜1日もあれば完了するケースが多いです。

2.踏み台を設置する(介護保険適応可能)

玄関段差

段差を分割して昇り降りすることで足が上がりづらくなっているのをカバーするのに、踏み台を設置するという案があります。

手すりなどと一緒に設置することも多く、手すりとセットになっている商品もあります。屋内用、屋外用共にあり、設置の自由度も高いため導入のハードルが低いのが特徴です。(※住宅改修の項目で介護保険を適応する場合は、固定することが必須となります)

置くだけのものも多くあり、ネットショップなどで安価で売られているケースもあります。基本的には人が乗るため固定することを推奨しますが、家に固定のための穴が開けるのが困難なこともあるため、ご利用者様それぞれの事情にあわせて設置の検討が必要です。

 

3.スロープを設置する(介護保険適応可能)

スロープイメージ

(↑スロープ工事:住宅改修)

スロープイメージ2

(↑スロープレンタル:福祉用具貸与)

スロープの設置には大きく2種類の方法があります。

床面全体を改修して段差をならす介護保険の中でも住宅改修に位置するものと、板状のものを配置して簡易のスロープを作る介護保険の福祉用具貸与のものです。

福祉用具貸与の項目では原則「段差を解消するための福祉用具であって、取付けの際、工事を伴わないものに限る」となっています。

要支援1、2の方も利用でき、長さによってまちまちですが、介護保険1割負担の方で、500円〜/月で利用が可能です。

住宅改修の項目でスロープを作る利点は、固定されているため安心して使えることです。その場に合わせて作るため、置き型のものより設置可能な場所が多い、建物に対してデザイン性も加味することができ風景が浮かない、なども挙げられます。

福祉用具貸与は月額料金のため、長い期間使うことが予測される場合、金額面でも住宅回収の方が十分検討の範囲に入ってくるかと思います。

 

4.床そのものを平らにする(介護保険適応可能)

敷居撤去前

(↑敷居撤去前)

敷居撤去後

(↑敷居撤去後)

 

敷居などの段差に対応する場合、小さなスロープ上のものを置くの他に、敷居ごと撤去してしまう方法があります。また、トイレや浴室の場合、工事で床をかさ上げ(下げ)したり、床全体にすのこなどを引いて段差を埋めるなどの方法もあります。

場所により様々な解決方法があり、予算なども含めて検討が可能なため、ケアマネージャーや福祉住環境コーディネーターの資格所有者など専門家に相談することをお勧めします。

床そのものを平らにする工事というと大きな工事を想像する方が多いと思いますが、例えば敷居撤去のみであれば1日あれば工事完了が可能です。

5.いす式階段昇降機を設置する

これまでは小規模の段差の対処法でしたが、ここからは階をまたぐ移動の対処法がメインとなります。

いす式階段昇降機は階段にレールを設置し、椅子に座って昇降する機械です。ホームエレベーターなどと比べ、工事が予算面も抑えられ、工事が1日で済むなどの利点があります。

予算は中古の軽自動車ほどの値段から設置が可能です(階段の形状によって値段が変わります)。

使い心地は座れるエスカレーター、といったところでしょうか。最近はデザインも洗練されたものも多くあり、色なども選べるため家に設置しても浮かないようになってきています。椅子本体は使用時以外は畳めるため薄いもので24cm、レール幅も薄いもので10cmとコンパクトにまとまっています。

介護保険は適応外、各市町村の補助金はお住いの地域により適応可能です。気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。

お客様の身体状況によって、おすすめする機能が変わるためぜひ様々な機種を検討してみてください。下記リンクではお客様の状況にあわせたおすすめ機能を紹介しています。ぜひご覧ください。

 

いす式階段昇降機の施工事例をお探しの方はこちら

 

6.段差解消機を設置する

段差解消機

狭い場所では簡易スロープの設置が困難な時があります。そういった場所で活躍するのが段差解消機です。車椅子ごと乗り降りすることができ、省スペースで設置可能のため、屋内外で車椅子で移動するという方にお勧めです。

上下に昇降するものや、レールに沿って昇降するものなど様々な種類があり、物により折りたたみも可能です。

こちらも介護保険は適応外、各市町村の補助金はお住いの地域により適応可能です。気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。

7.ホームエレベーターを設置する

ホームエレベーター

家のバリアフリー化といってまず思い浮かぶもののひとつがホームエレベーターかと思います。

車いすと介助者が同時に昇り降りすることができるのが最大の魅力です。階をまたぐ移動で車いすに乗ったまま乗れるのはホームエレベーターのみ(段差解消機も不可能ではないが多くの場合階段の幅が足りないため)で、その使い心地は段違いかと思います。

定員2~3人のものが主流ですが、車いすと介助者が同乗する場合は3人乗りのものをお勧めしています。費用はホームエレベーターの値段が2階建て、3人乗りで300万~円から。それに工事費用が足されていきます。

設置が可能かどうかは家屋によって異なるため、ご検討の方は必ず専門家に確認をお願いいたします。お問い合わせはこちら

 

介護保険を使った住宅改修(リフォーム)の詳細は下記のリンクをご確認ください。

 

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